今日はクロカワの話です。
こちらも一部の人にはとても人気のあるきのこで、特に愛知、岐阜方面にお客様が多いです。
好きな方は松茸よりも美味しいと言います。
程よい苦みがあり、酒の肴には最高です。
松茸のように焼いて食べるのが一番美味しいと思います。
ただ、注意しなければいけないのが、虫食いです。
特に虫喰い率が高いきのこで、生えているうちの7割8割は虫喰いかもしれません。
柄の部分に虫が入ってキノコの身を食い散らかすと、柄が空洞状態になります。
そのため仕入れる際に、1本1本、柄を指ではさみ、潰します。
かなり力を入れますが虫のいない物は硬く、つぶれません。
硬いものは中まで真っ白です。
虫食いは粉々になります。
また、傘の部分にも入り、こちらも指で押して1個づつ確かめます。
そこまでしても、入っているものも中にはあります。
まさか半分に切るわけにもいかないので、もしお送りしたものに入っていた場合は、虫出しし、酢味噌和えにしてお食べ下さい。
こちらもかなりイケます。
また、フランス料理、イタリア料理のお店に何件か卸していますが、どう料理しているのか・・・分かりません(聞けや!)。
4年に一度くらい大量に出るきのこで、おととしがそうでした。
毎日100kg近く集まり、注文の無い分は市場に送ります。
需要を供給が大幅に上回るので、泣きたくなるほど値下がりしていきました。
もうこの量になると、1個1個調べている暇もありません。
売り物にならない大量のクロカワを毎日夜中まで虫出しし、特大鍋で茹であげてから漬けこみました。
その年は山中真っ黒になったんではないかというほどの大豊作でした。
去年はほうき茸と松茸が豊作でしたが、今年はどうでしょうか。
今年もさっそく酢味噌和えでいただいてみました。
焼いて食べたいのですが、まだ微量づつしか入荷が無いので、注文分で無くなります。
あまりの大豊作も困るので、今年は程ほどに出て欲しいです。
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