きのこ山菜日記

【天然きのこ山菜.com公式blog】天然山菜、松茸、きのこの料理法、レシピ、採取状況、出荷状況など紹介しています。

毒きのこの話

台風を期待していたんですが、どうやら東北を反れて行くそうです。

雨が欲しいのですが、上手く行きません。

降りすぎても、天気が続きすぎても良くないです。難しいですね、天然ものは。

例年に比べかなり遅れています。下手すると一時途切れるかもしれません。

ご予約済みのお客様、大変お待たせして申し訳有りません。

今日は毒きのこの話です。

おととし、世間を騒がせた「スギヒラタケ」というきのこがあります。

私達もだいぶ被害を受けました。

私の村周辺の山にはスギヒラタケは1本も出ませんし、扱ったことも皆無なのですが、一時期、日本中が天然きのこ恐怖症にかかったかのようでした。

私から見れば違いが判るのですが、きのこに詳しくない一般人にとってはさぞ恐怖だったのでしょう。私達のきのこまで敬遠されました。

一部の地域では昔から食べる習慣があったそうで、あれだけ騒がれた後も平気で食べていたそうです。

私からすると、頼むから食べないでよ!という気持ちなんですが、習慣というのはなかなか止められないのでしょう。次々に死者が出るたび、私達は青くなりました。

丸2年経った今でも、白いきのこは送るなと市場の方に言われます。

カノシタぶなはり茸は可哀想な目に合いました。

全く違う種類ですし、ひどい冤罪をこうむった彼らは無実です。

さらには、「杉茸」も名前が似てるから送るなと言います。

ひどいですね。だってどこからどう見たって似ても似つかない茸でしょ?

色も形も生える場所だって違います。

ですから、あまりきのこ詳しくない方、お願いですから変なきのこ食べないで下さい。

そんな茸食べなくても日本の山には美味しいきのこ沢山あります。

ゆうべ、珍しいきのこを貰いました。

本しめじが出る前に出るきのこで、こちらでは「ののべぁ」という複雑な発音のきのこ(盛岡では「うえこ」と呼ぶそうです)で、この辺では採れなくなって30年くらいになるそうです。

本しめじを白っぽくした感じで、さっそく味噌汁に入れ食べました。

ダシも良く、歯ごたえも本しめじのようで美味しかったです。

この辺では、昔はとても人気のあるきのこだったようで、また採れるようになれば嬉しいです。

本日の入荷〜畑しめじ8kg、ほうき茸2kg、初茸800g、クロカワ800g、桜しめじ700g、あみ茸、ヌメリイグチ少々。