畑しめじ大人気ですね。
人気の理由はどんな料理にも向き、かつ美味しく、良いダシも出る、天然きのこ特有のクセが無い、リーズナブル、歯ざわりも良いという正に非の打ち所の無い茸ですが、ただひとつ難点があります。
「土まみれ」なんですね。
牧草地などに生えるので、草や雨や泥にまみれます。
お客様から「土を落としてから送って欲しい」と要望があったのですが、採りたてのままお送りするのには理由があります。
「土をつけたままの方が鮮度が保てる」ようです。実験したことは無いのですが、私達の卸している直売所の方や市場の方にもそう言われます。
やはり野生の茸なので土が大いに関係してくるのかもしれません。
山菜もそうですが、山から採って来て庭に植えて栽培しようと思っても、まず上手く行きません。
また、茸の種類によって出る山が違います。
この山には初茸、あの山には松茸という感じです。
しかも年々山が変わります。初茸山が10年後にはしめじ山、その次は松茸山のように山自体が変化するそうです。
不思議でしょう?
植生の変化や、伐採、植林などが関係するのでしょうか。土も変わっていくという事ですね。それぞれの茸を育む「土」は、おそらく人間の技術では作り出すことができないのでしょうね。そこが天然きのこの魅力でもあるのですが。
話が反れましたが、畑しめじの根の部分の土はナイフで落とし、ささっと洗うと簡単に取れます。
ヤマの茸入門にはもってこいの畑しめじです。
ただ、単品で食べると非常に美味しいのですが、本しめじと一緒に食べるとやはり引けをとります。
昨夜の畑しめじご飯です。